咳喘息
☆2009年4月 記事追記しました。
私のブログ(ニフティのサービス)には
アクセス解析という機能がついています。
その中にどの言葉やフレーズを検索して
オレンジペコへアクセスしてくださったかわかるというものがあり
「ナチュラルクリーニング」「重曹」等と同じくらい
急増加しているフレーズが「咳喘息」です。
「咳喘息」とは、ごく最近クローズアップされはじめた病気のようで
正しい診断を下せるドクターがとても少ないらしいのです。
そして誤った方法で治療を続けると
ますますこじれてつらくなっていくようです。
私はまだハッキリと「咳喘息」と診断されたわけではなく
気管支炎の疑いや、アレルギー性の疑いもあるのですが
いずれにせよ治療方法に大差はないようなので
ここ1ヶ月の私の症状と治療方法等を
参考までに記しておこうと思います。
今日はこのブログのコンセプトとは
それた内容の記事になってしまいますが
今の症状が一体どういうものなのか?
適切な治療方法はどういったものなのか?
不安に思われている方が
せっかくここにアクセスして下さったのだから
少しは何かの力になることができればと思い記事にします。
またまた長くなりそうなので続きにつなげます。
「咳喘息について」
まずは私の症状の経緯です。
12月の中旬に喉が痛い風邪をひき、その後
咳と痰の症状が長引きそうだったので、病院へ。
この時の処方は咳止めや抗生物質などの普通の風邪薬でした。
さらに1週間後咳がとれず、気管支が痛い症状などから
レントゲンを撮り、胸の音を聞いてもらったところ
「咳喘息の疑いあり」となり、喘息治療薬へ変更。
(漢方)
・ 少青竜湯 痰と咳止め
・ 柴朴湯 長引く咳に
(西洋薬)
・ クラリス 抗生物質(マイコプラズマ肺炎の疑いもあったため予防に)
・ オノンカプセル (抗アレルギー剤)
・ フルタイド200ディスカス (吸入ステロイド)
・ リン酸コデイン (頓服用 咳止め)
これらを10日ほど服用すると、気管支の痛みと苦しい咳は改善されました。
その後、小康状態が続き2度の受診を経て
現在の処方は以下に落ち着いています。
(漢方)
・ 小青竜湯 痰と咳止め
・ 滋陰至宝湯 咳止め (咳がつらいときだけ)
・ 治頭瘡一方 湿疹の薬
(西洋薬)
・ アレジオン 抗アレルギー剤 (前述のオノンが眠くなるので変更)
・ ムコダイン 痰をうすめる
・ フルタイド200ディスカス 吸入ステロイド
1週間前より額がかぶれるようになり
その症状から花粉症も関係しているのではということで
「咳喘息」もしくは「アレルギー性気管支炎」と診断されています。
自分なりにネットで色々と調べたところ
「咳喘息」という病気は認識されたばかりのようで
診断できる先生が少ない状況にあるようです。
咳止めは効果がなく、「風邪が長引いてる」と診断され
延々と咳止めと風邪薬のみの処方を続けていても
悪化するばかりで改善はされないとのことです。
気管支拡張剤(私は副作用が出るので使えませんでした)や
吸入ステロイド等での治療が一番効果があり
咳が収まった後も気道の炎症を完全に止めるために
数ヶ月単位で吸入薬での治療をしていけば治るそうです。
風邪の後の苦しい咳が数週間単位で続くようであれば
すぐにお医者様にかかってください。
そしてこの時是非注意して欲しいことは
専門性の高い呼吸器内科(できればアレルギー科を併設)
または、内科でも情報収集などをして勉強されている先生のところ
を受診した方がよいということです。
誤った治療を続けると、咳が続き、気管支の炎症がすすみ
治りづらくなるようです。
私は素人判断で咳=呼吸器科かな?と簡単に決めたのですが
この偶然の判断がラッキーだったようで
即喘息治療に入ることができたために、10日程度で一番苦しい時期を
乗り越えることができたのだと思います。
また、ステロイドというと副作用が怖いというイメージがあります。
私もはじめはかなり抵抗がありましたが、
お医者様にきちんと説明を受けることができたこと、
今回の咳は普通の咳とは違って
専門薬でなければ収まらないことが自分の体だけに
わかっていたので、納得して使っています。
参考になるリンクを探してみましたので
気になる方はお読み下さい。
吸入ステロイドについて
お医者様の説明と自分で調べた範囲の中で
「普通の量であれば吸入ステロイドの場合
全身性の副作用のリスクは少ない」
と判断しました。(注*私個人の判断です)
現在の状況は苦しい咳はおさえられているものの
うすい痰と、気管支が腫れているイヤな感じが継続しており
先生からも「まだ気道が狭い状態で油断は危険」と言われています。
この小康状態が2週間以上も続いており、
さらにおでこがかぶれたり、とアレルギー症状も出ており
なんだかとても憂鬱な気持ちに陥りがちですが
どうやら長期戦になりそうな病気なので
焦らずのんびりと構えていこうと思っています。
また、もともと体質改善の為に通院していた漢方医院で
今回の件を含めた治療を再開するつもりです。
そちらでの治療経過もブログ内に続けるつもりですので
参考になさってください。
他参考リンク
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2009年4月 追記
もう2年前の記事ですが、まだまだ「咳喘息」のキーワードで
訪問下さる方がいるので追記します。
この記事の後、私は喘息専門のクリニックへ転院しました。
やはり診断は「咳喘息」でした。
咳はおさまったはずなのに
気管支から胸にかけての腫れたような炎症感と
喉の奥にコメ粒がはりついたような違和感と痛みに
この後1年近く悩まされることになります。
他にも、微妙に息が苦しかったり
少しのにおいやホコリで咳こむほど気管支が過敏になったり
毎日の家事をするのが精一杯で、午後になるとベッドに横になっていました。
その間「もう治らないんじゃないか」と絶望的になりましたが
ネットで知り合った喘息先輩患者さんに励まされ
医師とも何度も話し合いをくりかえし、自分をなだめ励ましながら
漢方薬を組み合わせることで効果が少しずつ見えて
よくなっていきました。
以下投薬の履歴です。
一番しんどかった時期
・セレベント(気管支拡張剤)朝晩1吸入ずつ
・パルミコート200朝晩1吸入~2吸入ずつ
・キプレス(アレルギー剤)
・バクモントウ(漢方)
・インタール(アレルギー吸入)
・アズノールうがい
↑このころは薬代が1ヶ月8000円近くいってました。つらかった~
とにかく吸入ステロイドと漢方の力を信じて
ひたすら治療を続けました。
私の治療のネックは、本家の喘息というわけでもなく、かといって咳喘息といっても
咳がなくただひたすら気管支の違和感と痛みがあるという
変則的なものだったということです。
医師もやりづらかっただろうな、と思います。
喉と気管支の炎症を潤すバクモントウという
漢方と吸入のインタールを組み合わせるというやり方が
私には合っていたこと、(ここにたどり着くのに1年かかりました)
また喘息ではないのに・・と消極的だった
吸入ステロイドとセレベントの治療を積極的にしたこと
(調子が悪ければステロイドを増やす)などで
少しずつよくなっていきました。
もちろん、自分でも掃除機をあまりかけずにモップがけすることや
掃除・・はもともとマメにしてましたがさらにマニアックにしていたこと
寝室とリビングへの空気清浄機導入など努力もしましたし
喘息の先輩からもらったアドバイスをもとに調べて
医師と何度も話し合いもしました。
そして2年経った現在の投薬です。
・セレベント 朝晩1吸入ずつ
・パルミコート 朝晩1吸入ずつ
・アズノールうがい薬
薬代も1ヶ月分で2500円と、半分以下になりました。
健康って何よりの節約ですよね~。しみじみ・・
アズノールのうがい薬はもともと喉が弱いので
ずっと続けていますが、今思うとこれも喉を潤すことに
一役かっていたのかも?
今後は花粉の時期が終わった6月くらいから
いよいよ吸入の薬も量を段階的に減らしていき
やめていく方向です。
現在はほとんど症状がありません。
またこの2年の間に何度か風邪もひきましたが
その度に吸入を増やしたり漢方を飲んだりして
喘息につながるようなこともなく予防もできました。
ここまでくるのに2年・・・本当に長い時間かかり
私も喘息にならなければどれだけの無駄な時間とお金が
かからなかったことか、とくやしくもなりますが
逆にこの病気のおかげで気づいたことや勉強になったことも
沢山ありました。
同じくこの病気で悩んでらっしゃる方がいらして
この記事を目にすることがありましたら
少しでも励みになればと思います。
お金もかかるし、時間もかかる病気です。
でも何より焦らずじっくりと病気と向かい
治療を続けて頑張ってください。
私のように変則的でわかりずらい咳喘息でも
こうして元気になることができたんですから。
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コメント
「咳喘息・・・」初めて聞きました^^; 診断できる先生が少ないんですね・・ 大人になって喘息が酷くなるまで、恥ずかしい話、内科にいろいろな系統があるのを知らなかったです(*/∇\*)
今回、入院して呼吸器系の疾患がどれほど怖いものか知りました・・
家の近くで「呼吸系内科」を探したら、すっごく遠くになってしまいます・・ 意外と少ないんですね・・呼吸器系ってーー;
早めに対処は大事ですね~ まだまだ、寒さが続くので、お互い気をつけて、春を待ちましょう^^; ああ~春は春で、花粉症が・・
ううっ・・ 夏が一番好きな北都でしたぁ。・゚・(つД`)・゚・。
投稿: hokuto | 2007年1月19日 (金) 20時41分
hokutoさんへ
年末は入院等で大変でしたね。
もう大分落ち着かれましたか?
風邪なんて3日で治るものと思っていただけに
一旦壊してしまった器官を修復するのが
こんなに大変だとは思いもよりませんでした。
心配で色々調べたら、咳喘息の治療を
きちんとしてもらえずに、こじらせてしまったという
方が結構多いことに驚きました。
適切な治療をしてもらうには
患者側も医者任せにはしてはいけないということでしょうね。
普通に内科をかかげていても
内容が循環器系だったり消化器系だったりと
専門が分かれるそうです。
私も今回勉強になりました。
お互いもう風邪をひくことなく暖かくして
乗り越えていきましょうね。
私も夏生まれの夏大好き人間なので
hokutoさんと同じです~早く夏になれ~
投稿: ぺこ | 2007年1月20日 (土) 10時07分
こんにちわ。
私は「咳喘息」の診断を受けているものです。とても参考になります。又、投薬は違いますが、同じ病気で悩んでいるがいらっると心が落ち着き、安心します。
私は、3月21日に東京タワーに、外階段を使って昇りました。その後、風邪症状がでましたが、風邪薬が効かず、咳損側の治療&扁桃腺炎を発症で今、2週間咳が続いたいます。
旦那も続いています。
昼間は比較的咳も少なくなってきましたが、横になると咳が出ます。0時~2時もしくは2時~3時の間に咳が出ます。
以前よりは軽いですが、毎晩毎晩この時間帯におきてしまうのはつらいです。
数年前より、季節不明ですが、一旦咳が出ると半年位せきがとまりませんでした、でも、夜は眠れました。
今回、夜の咳が出て大変辛いです。
投稿: ちよ | 2009年4月 4日 (土) 07時04分
ちよさんへ
現在コメント欄を閉じているので気付かずにごめんなさい。
最新記事の最後尾にお返事を改めて
書いてます。よければ読んでくださいね。
投稿: ぺこより | 2009年4月17日 (金) 15時13分